【下痢体質改善レッスン 第ニ回】下痢タイプ別ツボ刺激方法

東京日本橋三越前にある鍼灸治療室クリスタ
院長の加藤庸子です。

東洋医学で体質改善レッスン、身近なところから反響がありまして、下痢人口の多さに改めて驚いております。

さて、下痢というとお腹への直接の刺激がダイレクトに効きそうですよね。子供の頃にお腹を痛くしたときに、お母さんにさすって貰って楽になったことを思い出す方もおられると思います。

手足にも優秀なツボはたくさんありますが、お腹にも効果的なツボが存在します。それにお腹のツボは場所がわかりやすいという特徴もあります。

今回はどの下痢タイプにも使えるツボの場所と、効果的な刺激の方法をお教えします。

代表的なお腹のツボ

基本的に、おへそ周りにあるツボです。

「天枢」
てんすうと読みます。場所はおへその横、指3本分のところ(左右とも)にあります。

②「中脘」
ちゅうかんと読みます。みぞおちとおへそを結んだ線の真ん中。

③「関元」
かんげんと読みます。おへその下指4本分のところです。

④神闕(しんけつ)
おへそのことです。このツボは冷え取り上手。日頃から下痢をしやすいお子様には特におすすめのポイントです。

患者さんの5才児のおへそをお借りしました

ツボへの刺激方法

◇お灸・温灸
オススメはなんと言ってもお灸。詳しいやり方は過去の記事をお読みください。
【予想を超えるカラダの変化 お灸動画ご紹介します】
https://ameblo.jp/crysta-tokyo/entry-12706061709.html

もしも「お灸は熱くて怖くて無理」という場合には、以前ご紹介した米ヌカカイロをオススメします。
【足元の冷え対策に超簡単な手作りカイロはいかが?】
https://ameblo.jp/crysta-tokyo/entry-12707061221.html

もっと長時間温めたいときはこちらを参考にしてください。
【体質改善!起立性調節障害の方にもおススメするセルフケア】
https://ameblo.jp/crysta-tokyo/entry-12707061236.html
手作りが面倒ならば、もちろん市販のものでも大丈夫です。

また、お灸の種類についてはこちらの過去記事をご参照ください。
https://ameblo.jp/crysta-tokyo/entry-12706887153.html

おまけ
お腹のツボだけでなく、お尻の真ん中にある三角の骨、仙骨を温めるのも効果的です。
生理痛がある方や、足が冷えてつらい方は、是非仙骨の温めもやっておきましょう。

ご参考までに消化器系への鍼灸治療の効果についての論文を載せておきます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/51/4/51_4_466/_pdf
エビデンスにご興味ある方はお読みください。

気持ちに左右される下痢向け

身体が望んでいないのに食べ続けてお腹が緩くなる下痢や、気持ちのイライラといったストレスが原因の下痢にオススメなのがこちら。

(1)百会(ひゃくえ)
両耳の先端を結んだ線と鼻の頭のラインがクロスする場所にあります。このイラストだと黒丸のところが百会です。

このツボは気持ちを落ち着かせるだけでなく、鼻の通りをよくすることでも有名。
いわゆる万能ツボといっていいでしょう。
私は施術を始める際に、必ずこのツボに針をいれお身体の状態を確かめます。
個人的に、ツボにもそれぞれ個性・性質があると考えており、百会は懐の深いオカンみたいな雰囲気のツボだと感じています。
私たちはつい色々なことを突き詰めたり、思い詰めたりしがちですが、百会を刺激をすると「なんか、まあいっか」という気分になれるのです。

◇刺激のしかた
1.百会に両手の中指をあてゆっくりと5秒押します。
2.その後タッピング刺激するとより効果的。
1.2を3回繰り返します。

(2)内関(ないかん)
手首の内側にあるツボです。

ストレスが原因で症状が出ているときに、非常にいい働きをします。
船酔い車酔いの際に使えるツボとしても有名です。

ここはイライラした気持ちや憂鬱な気分を解消するツボで、精神を落ち着け自律神経のバランスを整えます。
不安なことや心配なことがあって落ち着かない時に刺激しましょう。

内関に対する私個人のイメージは、気持ちに力がみなぎる場所。
地味だけど重苦しい気分を吹き飛ばすエネルギーがある。
思いがぐるぐるしてしまうとき、落ち込んだとき、しれっと手を差し伸べてくれる……
そんなイメージを持っています。

◇刺激のしかた
反対側の親指の腹でぐ~~っと5秒ほど押し込んで離す。
これを3セットを目処にやってみましょう。

内臓にパワーがない下痢向け

続いて、梅雨時や夏など湿気が多い時期が苦手な方や、身体が冷えてむくんだ方の下痢に使いたいツボをご紹介します。

(1)足三里
松尾芭蕉御用達の足三里。
ここにお灸をしておくと、長旅でめっちゃ歩いても足が疲れないという場所です。
膝下、足の外側にあります。

このツボは、気持ちも血流もアゲアゲモードにしてくれる場所で、とても馬力があります。
温めも上手で、王道中の王道、正統派中の正統派、という雰囲気を持ったツボです。

◇刺激のしかた
やはりイチ押しはお灸です。お灸が無理な場合は、親指の腹でぐ~っと気持ちがいい程度の力で押し込んで離すを5秒3セット繰り返してください。軽くさするだけでもそれなりの変化を感じられるはずです。

(2)次髎(じりょう)
お腹や下半身の冷えが強い方に是非知って頂きたい場所。
仙骨の上にある次髎(じりょう)です。
生理痛や不妊のお悩みがあるみなさんにもお勧めしたい。

骨盤内の血流をガツンとあげることで有名なツボで、ここにお灸でしっかり熱を入れると、冷え冷えのカラダが確実に変わってきます。

◇刺激のしかた
最も効果的なのは圧倒的にお灸。とにかく温めます。
台座灸が難しければ、棒灸や先にご紹介した手作りカイロなどがオススメです。

下痢体質改善レッスン まとめ
下痢を東洋医学のルールをもとに解説し、対処法をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。

今回は代表的なカテゴリーのみ取り上げましたが、下痢やお腹の不調にはいくつもの要因が絡み合っている場合もあります。
自分の症状がそうである場合は、とりあえず一番近いタイプの対処法から始めましょう。

難しい症状ほど基礎固めが肝心。
弱っている場所のケアを地道に続けることで、身体は確実に変化し、体質が改善されていくのです。

【下痢体質改善レッスン 第ニ回】下痢タイプ別ツボ刺激方法

関連記事

  1. 【下痢体質改善レッスン 第一回】その下痢、 東洋医学でなんと…

PAGE TOP